東京で働く新人看護師には2種類います。それはもともと東京に住んでいて、就職した病院も家から近いところで働いている人と、地方から出てきて、一人暮らしをしながら看護師として働いている人です。東京生まれ、東京育ち、そして看護学校も勤め先の病院も地元の家から通えるところ、という人にはどのような特徴があるでしょう。
まず、家から一度も出ていないので、地元の友達のとのつながりがすごく強いということです。小学校、中学校、そして高校とたくさんの友達がいるでしょうし、看護学校での友達、そして勤め先の同僚と、友達には事欠きません。そして年齢が上がるにつれて、そういう友達との遊び方も変わってきます。昔ならばカラオケに行っていたような状況でも、働き始めると居酒屋で酒を飲むという遊びにだんだんと変わってきます。さらに、友達も大学生以上となると、コンパという飲み会が非常に増えてきます。
はっきり言うと、看護師という職業は、コンパでは男性陣に非常にモテます。周りの女性たちが嫉妬するくらいに男性たちの視線を独り占めします。なぜでしょうか、昔から「白衣の天使」と言われるように、男性にとって看護師という職業は憧れがあるのです。どのような女性であっても、男性からモテるというのは嬉しいものでしょう。そうして、コンパにどんどんはまっていくという看護師がいます。このことは地方出身者にも言えることですが、いかんせん地方出身者は東京にあまり友達がいません。それに引き換え、生まれてからずっと作り続けてきた友達が東京出身者には身近にたくさんいるのです。今週は中学のときの友達とコンパ、来週は看護学校のときの友達とコンパ、その次の週は高校の頃の友達とコンパ、そしてその次は・・・。友達が多いぶん、開かれるコンパの数も多いのです。そしてその全てのコンパでちやほやされるのですから、行かないという選択肢を取ることは心情的にはかなり難しいでしょう。そうしてコンパ三昧の毎日を送っている新人看護師がいます。
そういう人はこちらがびっくりするくらいエネルギッシュな人が多いものです。コンパ三昧だからといって仕事が疎かになるかというとそうではない場合が多くあります。うらやましい生き方だと思います。